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2014年7月23日

Margarete Steiff

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明日、7月24日はSteiffの創業者である

マルガレーテ・シュタイフ(Margarete Steiff)の誕生日です。

今日はちょっと歴史について書かせていただこうと思います。

長文となりますが少しでも多くの方に知っていただき

明日の彼女の誕生日に皆様の心の中で少しでも

Steiffを、マルガレーテを思い出していただければ嬉しく思います。

 

彼女はわずか1歳半の時に骨髄性小児麻痺を患い

両足と右手が不自由となるハンデを負い生涯車椅子と過ごす事になります。

その後、洋裁学校に通いはじめ手芸の才能を開花。

二人の姉と自宅の2階で洋裁店をスタートしました。

1877年に女性や子供の洋服を製造販売する

「フェルト・メール・オーダー・カンパニー」を設立。

彼女の作る高品質なフェルト製の洋服やテーブルクロスなどの

家庭用品はたちまち評判となり人気店へと成長します。

 

ある冬の日、ファッション雑誌からヒントを得て

小さなぬいぐるみゾウを作りました。

小さな甥や姪にはおもちゃとして

大人の女性たちにはピンクッション(針刺し)として

クリスマスにプレゼントすると、その愛らしさがたちまち評判となり

お店の前にはゾウのぬいぐるみを求める人々で行列ができました。

この1880年がSteiff社の創業の年とされています。

 

事業を手伝っていたマルガレーテの甥であるリチャード・シュタイフは

Steiff作品の基礎となる動物のスケッチを数々描き

1902年に腕と脚を動かせるモヘアで作られたクマのぬいぐるみを設計します。

これが世界で最初のテディベアと呼ばれる「55PB」です。

クマのぬいぐるみ「55PB」をライプチヒの見本市で発表。

それがアメリカ人バイヤーの目にとまり3,000体もの注文が入りました。

そしてルーズベルト大統領の晩餐会のテーブルディスプレイに使われ

テオドア・ルーズベルト大統領のニックネーム「テオドア=テディ」にちなんで

クマのぬいぐるみは「テディベア」と呼ばれ一大ブームを巻き起こしました。

 

マルガレーテ・シュタイフの生涯を綴ったストーリーが映画化され

邦題では「テディ・ベア誕生物語 全ての困難を乗り越えて」として

DVDも販売されています。

歴史を知っていただくことで、皆様と共に過ごしているSteiffに

より一層の愛着が沸くと思いますし

まだSteiffが家族に加わってない方はこれをキッカケに

迎い入れていただければと思います。

 

東京店/猪俣